科目概要

対象年度 2004
教育課程名 博士前期課程 共通科目
授業科目名 現代社会特論A
Subject Name Advansuced Social Science A
単位数 2
必修・選択の別 選択
対象学科・学年 全専攻1年
開講時期 後期
授業方法 演習
担当教官 奥野恒久(OKUNO,Tunehisa)
教官室番号 N-657
連絡先(Tel) 0143−46−5821
連絡先(E-Mail) okuno@mmm.muroran-it.ac.jp


シラバス

授業のねらい 制度だけでなく、平和のあり様やさらには人々の価値観までもが動揺している今日において、われわれの周りで生じている諸問題にいかに対応すべきかとの問題意識の下、40歳代の比較的若い研究者の憲法論、平和論、民主主義論を検討します。
授業の目標 第一に、歴史的に培われてきた、憲法理論、とりわけ立憲主義と平和主義について理解していただきます。
第二に、長谷部恭男氏や宮台真司氏、藤原帰一氏といった比較的若い世代の理論の可能性と問題点を検討します。
第三に、自衛隊の海外「派遣」や、住民投票、改憲問題など、現代生じている諸問題にどのように向き合うべきか、理論の具体的な適用について検討します。
第四に、社会科学分野での、日本語文献を読んで理解し、それに対する自身の主張ができるようになっていただきます。
授業計画 1.憲法や、政治、平和とかかわって受講生の関心がある問題を出し合 っていただき、それぞれのテーマを決める。
2〜5.従来のオーソドックスな憲法理論を理解し、議論する。
 今日の問題状況を確認するため、斎藤貴男氏の『安心のファシズム』を 素材に簡単な報告をしていただき、全体で議論する。
6〜11.長谷部恭男教授の『憲法と平和を問いなおす』を素材に、順 番に報告していただき、全体で議論をする。
12〜それぞれのテーマについて考察を深め、レポートを作成していた だく。
教科書及び教材 長谷部恭男『憲法と平和を問いなおす』(ちくま新書、2004年)、680円。斎藤貴男『安心のファシズムー支配されたがる人々ー』(岩波新書、2004年)、700円。そのほか、プリントを配布します。コンパクトなものでいいですから、六法を持ってきてください。
参考書 適宜、指示します。
成績評価方法 テストは行いません。報告を含む、演習への参加度とレポートにて評価します。
履修条件等 特になし。
教官からのメッセージ 具体的な進め方については、最初の演習のときに受講生と相談したいと思います。憲法についてあまり関心がなかったという人も、これを機会に最新の議論まで語れるようになってください。
時には、コンパも含めじっくり議論のできる場をつくれるといいな、と思います。
その他