科目概要

対象年度 2004
教育課程名 博士前期課程 専攻別科目
授業科目名 破壊力学
Subject Name Fracture Mechanics
単位数 2
必修・選択の別 選択
対象学科・学年 材料物性工学専攻1年
開講時期 後期
授業方法 講義
担当教官 児玉淳一(KODAMA Jun-ichi)(材料物性工学科・材料設計工学講座)
教官室番号 K302室 
連絡先(Tel) 0143-46-5657 
連絡先(E-Mail) kodama@mmm.muroran-it.ac.jp 


シラバス

授業のねらい  材料中にき裂が存在すると、き裂の先端近傍に応力が集中し、材料の強度が大きく低下する場合がある。本講義では、き裂の力学について解説し、き裂を含む材料の強度や寿命を評価する手法について述べる。
授業の目標 1.き裂先端近傍における応力集中の概念を理解する。

 

2.き裂を有する材料の力学的パラメータであるエネルギー解法率と応  力拡大係数について把握する。

 

3.き裂の進展条件を理解し、その評価方法を修得する。
授業計画 第1週  延性破壊と脆性破壊 

第2週    破壊力学の考え方 

第3週  応力とひずみ 

第4週    構成方程式とひずみエネルギー 

第5週    2次元静弾性問題 

第6週    エネルギー平衡とエネルギー解放率 

第7週    き裂先端の曲率半径とき裂進展速度 

第8週  き裂先端の応力場と応力拡大係数 

第9週    応力拡大係数の実例とその有用性 

第10週   応力拡大係数とエネルギー解放率の関係 

第11週   き裂先端の塑性域 

第12週   破壊靱性と破壊抵抗 

第13週  平面ひずみ破壊靱性試験 

第14週   時間依存型のき裂進展問題 

第15週   破壊制御設計 

教科書及び教材 授業中にプリントを配布する。 

 

参考書 ○小林英男「破壊力学」共立出版 

○岡村弘之「線形破壊力学入門」 培風館
成績評価方法 レポートにより評価する。
履修条件等 固体の力学と材料力学を修得していることが望ましい。
教官からのメッセージ
その他