科目概要

対象年度 2004
教育課程名 博士前期課程 専攻別科目
授業科目名 固体磁気共鳴学
Subject Name Magnetic Resonance in Solids
単位数 2
必修・選択の別 選択
対象学科・学年 材料物性工学専攻1年
開講時期 後期
授業方法 講義
担当教官 村山茂幸(MURAYAMA Shigeyuki)(材料物性工学科・材料プロセス工学講座)
教官室番号 N−259
連絡先(Tel) 0143-46-5635
連絡先(E-Mail) murayama@mmm.muroran-it.ac.jp


シラバス

授業のねらい 核磁気共鳴法(NMR)や電子スピン共鳴法(ESR)を利用して固体中の電子や原子核の磁気モ−メントを捕らえ、これを微視的なプローブとして、材料の原子分子レベルの情報を得ること。
授業の目標 1.量子論の立場で磁気共鳴の原理を理解する。
2.磁気共鳴から得られる内部磁場、磁気緩和時間、共鳴線幅、化学シフト、ナイトシフトなど固体材料における原子レベルの情報を理解る。
3.磁気共鳴から得られる情報をもとに固体材料の微視的知見を得る。
授業計画 1.まえおき
2.磁気共鳴の概説
3.基礎理論:孤立したスピンの運動、振動磁場の影響、Bloch方程式、弱い磁場に対するBloch方程式の解、系の過渡的および定常的応答間の関係と磁化率の実部と虚部との関係、吸収および分散の原子論
4.固定格子における磁気双極子による幅
5.核と電子との磁気的相互作用
6.スピン格子緩和と運動による共鳴線の先鋭化
7.電気四重極効果
教科書及び教材 C.P.Slichter著 Principles of Magnetic Resonance, Harper & Row Publishers, New York (図書館に所蔵あり)
授業では講義内容をまとめたプリントを毎回配布する。
参考書 宇野良清、他共訳 「キッテル固体物理学入門(下)」第7版 丸善 定価(3,400円+税)(図書館に所蔵あり)
成績評価方法 レポートおよび受講状況を総合して行う。
履修条件等 量子論、統計熱力学、固体物性の基本を理解していることが望ましい。
教官からのメッセージ レポートを数回課す予定である。自力で解答し、見やすいレポート作成を心がけ、期日までに必ず提出すること。
その他