科目概要

対象年度 2004
教育課程名 博士前期課程 専攻別科目
授業科目名 放射線物理学
Subject Name Radiation Physics
単位数 2
必修・選択の別 選択
対象学科・学年 材料物性工学専攻1年
開講時期 前期
授業方法 講義と研究発表
担当教官 髙野 英明(TAKANO, Hideaki)(材料物性工学専攻・物理工学講座)
教官室番号 N161
連絡先(Tel) 0143-46-5617
連絡先(E-Mail) takano@mmm.muroran-it.ac.jp


シラバス

授業のねらい 理工学や医学など種々の分野において広範に利用され,また,社会的関心の高い「放射線」を正しく理解し,不必要に恐れず,かといってあなどらない姿勢を持つ。
授業の目標 1.「放射線」についての正しい理解を持ち,その上で放射線の遮蔽及び防護やその応用についての知識を得る。
2.いろいろな分野において「放射線」を有効に使うことができる。
3.与えられた課題について研究調査し,わかり易いプレゼンテーション方法を考えて発表する。
授業計画 量子論や量子力学についての基礎的知識は有しているが,放射線についてはほとんど何も知らないという前提で,次のような項目について授業を進める。
1.放射線の物理的性質 
(1) 放射線の定義と分類 
(2) 原子の構造と放射性壊変 
(3) 放射性核種の壊変則と放射平衡 
(4) 放射線と放射能の単位 
(5) 放射線と物質との相互作用 
2.放射線の生物学的効果 
(1) 放射線の生物学的作用 
(2) 放射線の身体的影響 
(3) 放射線の遺伝的影響 
3.放射線の管理と防護 
(1) 国際放射線防護委員会勧告 
(2) 日本における放射線防護の法体系 
4.放射線の遮蔽計算方法 
(1) 本学における放射性核種の利用例から 
5.放射線の物性研究への応用 
(1) EXAFS 
(2) メスバウア効果 
6.放射線関連の最近のトピックス 
(1) 東海村でのJCO臨界事故について 
教科書及び教材 教科書は特に用いない。
必要があれば下記のweb siteで情報を提供する。
参考書 飯田博美編「放射線概論」(通商産業研究社)
成績評価方法 出席率80%以上の者について,
1.研究発表の有無と内容
2.レポート
の内容で評価する。
履修条件等 特になし
教官からのメッセージ 単位の数合わせのための履修でなく,研究上必要な内容であるか,あるいは自分の興味のある内容かといったことで履修する科目を選択して下さい。
その他 1.平成16年度は後期に開講します。
2.この講義に関する情報は下記のweb siteにあります。
http://taka1.fnd.muroran-it.ac.jp/radiation.html
このサイトは月~金の8:30~19:30の間でのみアクセス可能です。