対象年度 | 2004 |
教育課程名 | 博士前期課程 専攻別科目 |
授業科目名 | 宇宙往還工学特論 |
Subject Name | Reusable Launch Systems and Spaceplanes |
単位数 | 2 |
必修・選択の別 | 選択 |
対象学科・学年 | 機械システム工学専攻1年 |
開講時期 | 後期 |
授業方法 | 講義 |
担当教官 | 溝端 一秀(機械システム工学専攻・航空基礎工学講座) |
教官室番号 | B-221 Office Hours: Monday 15:00-17:00 |
連絡先(Tel) | 外線からは0143-46-5368、内線からは5368(いずれもファックス兼) |
連絡先(E-Mail) | mizobata@parakeet.mech.muroran-it.ac.jp (常時多忙のため教官室に居ないことが多くて済みません。不在時の連絡はできるだけe-mailでください。) |
授業のねらい | 人工衛星打ち上げを初めとする宇宙輸送活動は年々拡大しつつあり、21世紀初頭には宇宙輸送産業の世界市場が成立すると見込まれている。我が国がこの市場に参入し生き残ってゆくためには、信頼性・経済性の格段に高い宇宙輸送システムを我が国自ら早急に開発することが必要である。そこで、この講義では、我が国独自の宇宙輸送システムを構築するために必要な研究および知見について議論する。 |
授業の目標 | 次世代型宇宙輸送システムを構築するためにはどのような技術が必要か、その概略を理解する。 |
授業計画 | 1.宇宙往還システムの歴史,従来型と次世代型 2.次世代型宇宙往還システムを構築するための種々の技術 2−1.空気力学(空気力推算,極超音速流と実在気体効果, 空力加熱推算,機体形状決定,熱防御, 数値流体力学,地上実験装置,等) 2−2.推進工学(種々のエンジンの基本性能・特性) 2−3.飛行力学(ロケットの飛行,有翼機の飛行と安定性, 飛行経路解析) 2−4.構造・材料学(有翼機体の構造,複合材料,耐熱材料) 3.次世代型宇宙往還システム計画の具体例とそのシステムトレードオフ |
教科書及び教材 | 内外の最新の研究成果を講述するので教科書は用いない。必要に応じて資料を配付する。 |
参考書 | 1) John D. Anderson,Jr., “Hypersonic and High Temperature Gas Dynamics”, McGraw-Hill.1989 2) John J. Bertin, “Hypersonic Aerothermodynamics”, AIAA Education Series, 1994 いずれも図書館にあります。 |
成績評価方法 | レポート提出によって評価する。レポート課題としては、(1)当該分野の論文を自ら検索・収集し、批判的に読む、(2)当該分野の初歩的な数値計算をFortranないしはCによって行う、のうちから一つ以上を課す予定である。 |
履修条件等 | とくになし。 |
教官からのメッセージ | スペースシャトルは有人宇宙飛行のためのシステムとしては相当リスクの高い(信頼性・安全性に問題のある)ものですが、その事実がはからずもコロンビアの事故によって広く知られる所となりました。我が国は今後どのようにして自律的な宇宙開発を進めてゆくべきかを、本講義を通して考えてゆきたいと思います。 |
その他 | |