科目概要

対象年度 2004
教育課程名 博士前期課程 専攻別科目
授業科目名 熱工学特論
Subject Name Advanced Thermal Engineering
単位数 2
必修・選択の別 選択
対象学科・学年 機械システム工学専攻1年
開講時期 前期
授業方法 講義と演習
担当教官 媚山政良
教官室番号 B220
連絡先(Tel) 0143-46-5305
連絡先(E-Mail) jrc98@mmm.muroran-it.ac.jp


シラバス

授業のねらい  我々の日常生活を支える上で熱エネルギーの利用は不可欠である。しかし、化石、核燃料は有限であり、近い将来、必要なエネルギーの全てを再生可能なエネルギー源により賄わなければならない時代が確実に来る。「熱」のない、暑く、寒い時代。そして、「動力」がなく、筋力に頼る時代の到来に、今、備えを整えておかなければならない。
授業の目標  我々の住む”寒冷地”固有の再生可能なエネルギーを体系的に捉え、関連する技術、情報、知識の整理を行うとともに、社会とともに歩む研究の方向を模索する。なお、この全体を「寒地熱工学」と呼び、関連する分野の勉強とその応用演習も行う。
授業計画 第1章 雪の利用とその技術 1.1 利雪の鳥瞰と雪資源
              1.2 空気調和
              1.3 雪冷房システム
              1.4 雪山と産業
第2章 地上設置貯雪庫設計 2.1 伝熱と日射温度
              2.2 貯雪庫の熱設計
第3章 地下の熱環境の利用 3.1 非定常熱伝導の数値解析
              3.2 地下の熱環境の特性
第4章 寒地熱工学応用例  4.1 雪と冷凍サイクルとの共存
              4.2 二重管サーモサイフォン
              4.3 太陽光の採取と利用
              4.4 バイオマス
              4.5 ガスハイドレート
              
教科書及び教材 媚山政良「利雪工学特論」、および、適宜渡す資料
参考書
成績評価方法 出席、演習、課題提出の結果を総合的に評価する。
履修条件等
教官からのメッセージ 工学と社会の接点を見出して戴けると幸い。
その他