対象年度 | 2004 |
教育課程名 | 博士前期課程 専攻別科目 |
授業科目名 | 流域環境工学特論 |
Subject Name | Advanced River Engineering and Urban Hydrology |
単位数 | 2 |
必修・選択の別 | 選択 |
対象学科・学年 | 建設システム工学専攻1年 |
開講時期 | 前期 |
授業方法 | 講義 |
担当教官 | 藤間 聡 (TOHMA,Satoshi) (建設システム工学科・環境防災工学講座) |
教官室番号 | A-228 |
連絡先(Tel) | 0143-46-5273 |
連絡先(E-Mail) | tohma@sl227.ce.muroran-it.ac.jp |
授業のねらい | 本授業では、次の問題について考察する。 1.都市化による水文変化 2.洪水流出の予測モデル 3.流域総合治水の役割と課題 4.雨水流出制御施設の評価モデル 5.都市河川の水質と管理計画 6.水辺空間 |
授業の目標 | 1.都市化に伴う流出過程の変化を事例的に検討し、河川の水質・水量に与える影響を理解し、その抜本的対策について考察する。 2.観測誤差の大きな水文データを用いて、信頼性の高い実時間洪水予測モデルを構築するための基礎知識を習得する。 3.水質劣化の激しい都市河川を改善するための管理計画の策定を事例を通して習得する。 4.市民が憩う水辺空間の景観、親水機能、生態系などを事例を通して理解し、あるべき姿の河川について考察する。 |
授業計画 | 都市化による水文変化と流域総合治水の役割と課題を中心に、下記の順に講義を行なう。 1.都市化による水文変化 (1)雨水流出変化の実態 (2)流出変化の要因 (3)都市型水害 (4)地下水障害 2.洪水流出の予測モデル (1)洪水流出の実態 (2)予測モデルの分類 (3)カルマン・フィルターによる予測モデル 3.流域総合治水の役割と課題 (1)雨水処理計画の基本概念 (2)総合治水対策における流出制御施設の役割と課題 4.雨水流出制御施設の評価モデル (1)土壌と水分貯留と浸透機構 (2)浸透型流出制御法の評価 (3)評価モデルの構築と最近の傾向 5.都市河川の水質と管理計画 (1)河川水質問題の変遷 (2)水量管理計画 (3)水質管理計画 (4)水質予測モデル 6.水辺空間 (1)都市における水辺空間の変遷 (2)水辺空間の設計 (3)水環境保全 |
教科書及び教材 | 教科書を使用せず、50ページ程度のプリントを開講当初に配布する。 |
参考書 | 新井 正・他著「都市の水文環境」共立出版 講座所蔵 虫明功臣・他著「水循環の保全と再生」山海堂 講座所蔵 市川 新・他著「都市域の雨水流出とその制御」鹿島出版 講座所蔵 |
成績評価方法 | レポートにより評価する。 |
履修条件等 | |
教官からのメッセージ | 河川は、その多様性ある機能により社会の形成発展に貢献してきた。広範なスケールをもつ河川の本質を理解し、自然と社会との係りの中で河川の望ましい姿を捉えてほしい。 |
その他 | |