対象年度 | 2004 |
教育課程名 | 昼間コース 副専門教育課程 コース別科目 |
授業科目名 | 日本近現代史B |
Subject Name | The Modern Age of Japanese History B |
単位数 | 2 |
必修・選択の別 | 選択 |
対象学科・学年 | 全学科2年 |
開講時期 | 後期 |
授業方法 | 講義 |
担当教官 | 一瀬 啓恵(ICHINOSE, Norie)(非常勤講師) |
教官室番号 | N355(共通講座棟非常勤講師控室) |
連絡先(Tel) | 連絡担当・白石 TEL 46-5816 |
連絡先(E-Mail) | |
授業のねらい | 今回の日本近現代史Bは、「明治前期における国家構想と対外観」をテーマとする。時期としては、西南戦争以降から明治憲法制定までを扱い、その間の政治過程や外交問題を取り上げ、政府内部や民間でどのような国家像が構想され、またどのような対外観が登場したかを検討する。 維新期の混乱を乗り越えた明治政府にとって、西南戦争の終結から明治憲法制定にいたる時期は、本格的な国家形成に取り組むことが課題となった。この間政府内部においてはさまざまな国家構想が誕生し、それが時には政変にいたるような激しい政治対立をも引き起こした。また民間においても、憲法の内容や東アジア政策を中心とする外交に対する関心も高く、激しい政府批判が展開された。そこで今回の講義では、政府内部や民間で主張された国家構想や対外政策の内容を手がかりに当該時期を概観するとともに、明治国家の特質を考える。 |
授業の目標 | 明治憲法制定期における対外観を考える。 |
授業計画 | 西南戦争終結後から憲法制定期に書かれた政府高官の意見書や新聞記事、著作などの史料を題材とし、これらを読んで解説を加えるとともに、書かれた背景や歴史的位置づけを考察する。具体的には、明治14年政変、壬午軍乱と甲申事変、福沢諭吉の対外観、・中江兆民の対外観などを予定している。 また高等学校程度の日本史の知識がなくても、修得が可能なよう基礎的な事項にも解説を加える。 |
教科書及び教材 | 政府高官の意見書や新聞記事、著作などは授業内容に応じて紹介し、毎回プリントとして配布する。具体的には、日本近代思想大系『対外観』(芝原拓自・猪飼隆明・池田正博、岩波書店、1988年)、日本近代思想大系『憲法構想』(江村栄一、岩波書店、1989年)、『時事新報』などの日刊新聞、中江兆民『三酔人経綸問答』などを予定している。また授業内容にかかわる先行研究などについても参考文献として授業中に適宜指示する。 |
参考書 | |
成績評価方法 | 授業への参加と定期試験により評価する。 |
履修条件等 | |
教官からのメッセージ | |
その他 | |