科目概要

対象年度 2004
教育課程名 昼間コース 副専門教育課程 コース別科目
授業科目名 人間科学プレゼミナール
Subject Name Preparatory Seminar on Humans Science
単位数 (2)
必修・選択の別 必修
対象学科・学年 全学科2年
開講時期 前期
授業方法 演習
担当教官 二宮 公太郎(NINOMIYA, Kimitaroh) 
(共通講座・<人間・社会科学講座>)
教官室番号 N−351
連絡先(Tel) 0143-46-5822
オフィスアワーは、水曜7−8時限。
連絡先(E-Mail) ninom@mmm.muroran-it.ac.jp


シラバス

授業のねらい  哲学に関わるテーマを扱った映画ビデオを観て、想いを巡らす。
 愛する人を自分の過失で死なせてしまう/天使が人間の女性に恋して人間になる/宇宙船の中に10年前に死んだ妻が現われる・・・・・・・・そんな映画を観る。 
 人間に恒に付きまとう「死」/人間が身体と「時間」を有することの意味/自分自身の衝動に理性は如何に対処すべきか・・・・・・・・ といったことが、個々の哲学的なテーマとなっている。
授業の目標  目標は定めない。各自が何かを感じ、各自に何かが残れば、それで良い。
授業計画  初回は、人間科学プレゼミナール全体のガイダンスと、学生の希望による本クラスへの帰属決定を行なう。
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 その後、以下の映画ビデオを、この順に観る予定。
 ノルウェー映画『ソフィーの世界』
 フランス映画『黒いオルフェ』
 ドイツ映画『ベルリン・天使の詩』
 ドイツ映画『時の翼に乗って』
 ソ連映画『惑星ソラリス』
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 長い映画は2回に分けて観る。
 各々の映画ごとに、感想を話し合い、場合によっては感想文を書く。
 学期末には、最終的な感想文レポートを書く。
教科書及び教材  映画そのものがテキスト!
参考書  ヨースタイン・ゴルデル著、池田香代子訳『ソフィーの世界』日本放送出版協会(1995)
 ブルフィンチ著、野上弥生子訳『ギリシャ・ローマ神話』岩波文庫(1978)
 スタニスワフ・レム著、飯田規和訳『ソラリスの陽のもとに』ハヤカワ文庫(1979)
成績評価方法  話し合い・折々の感想文・学期末の感想文から、感性や思考の真摯さ・豊かさ・鋭さを勘案する。
履修条件等  特になし
教官からのメッセージ  取り上げる映画は、何れも、いわゆる「感動」を与える映画なのではない。それを本クラスには求めないでほしい。何れも、とても静かに進み、難しかったり、時には退屈したりもするかも知れない。映像や音楽や台詞を楽しむつもりで、じっくりと観てほしい。きっと、何かが残ると思う。
その他  私は、映画にそう詳しい訳ではない。良いと思う映画を知っていたら紹介してほしい。