科目概要

対象年度 2004
教育課程名 昼間コース 副専門教育課程 共通科目
授業科目名 科学史
Subject Name Science History
単位数 2
必修・選択の別 選択
対象学科・学年 電気電子工学科1年
開講時期 後期
授業方法 講義
担当教官 吉田省子
教官室番号 N355(共通講座棟非常勤講師控室)
連絡先(Tel)
連絡先(E-Mail) yoseikoy@vmail.plala.or.jp


シラバス

授業のねらい 「今日は何日?」「いま何時?」これらはよく耳にし口にする言葉で、カレンダーや時計は現代の生活必需品です。日時計から機械時計までの仕組みやテクノロジーを確認し、それらの文化的基盤や影響を考察する。
授業の目標 世界各国で採用されている暦(レキ)は色々あるということを知った上で、時計の精密化への歴史と、機械時計出現により我々の社会が時間管理型へと展開していったことを理解する。また、日本の暦法や時刻法の明治5年の大転換がどのようなものであったかを知る。



明治5年の日本の暦法改定と時刻法の制定による社会的変容を、江戸時代末期と比較する。
授業計画 1:天文学のはじまりと暦の歴史

      様々な暦の存在、現代のヒッパルコス計画



2:時計の歴史:精密化がキーワード

      日時計から機械時計へと

      クロノメーターと経度問題

      機械式時計の出現と発達の文化史

        定時法と不定時法、時間の管理、など

      (電波時計)



3:明治5年の大改革:江戸時代のものとの比較

      暦法改革と時刻法制定の衝撃

        旧暦から新暦、不定時法から定時法

      反発と啓蒙活動(天文学者の行動)



4:同時刻をめぐる大正11年の日本の騒ぎ

      アインシュタインに反発した日本人学者



5:科学者倫理・技術者倫理とは何か?(2回分)

      科学者や技術者が帰属する社会での誠実さとは

      社会が科学者や技術者に求める倫理とは何か?
教科書及び教材 プリント類配布
参考書 各回、適宜紹介
成績評価方法 レポートを2点提出してもらう。(A)11月29日が締切で20点満点、(B)2月1日が締切で80点満点。評価は両者の合計で、60点以上を合格とする。
履修条件等 なし
教官からのメッセージ 第一回授業の時に、本年の授業のテーマを概説し、レポート(A)(B)について説明する。
その他 なし