対象年度 | 2004 |
教育課程名 | 昼間コース 主専門教育課程 共通科目 |
授業科目名 | 物理学C |
Subject Name | Physics C |
単位数 | 2 |
必修・選択の別 | 必修 |
対象学科・学年 | 電気電子工学科1年 |
開講時期 | 後期 |
授業方法 | 講義 |
担当教官 | 川島利器 (材料物性工学科・物理工学講座) |
教官室番号 | K-707 |
連絡先(Tel) | 0143-46-5616 |
連絡先(E-Mail) | kawasima@mmm.muroran-it.ac.jp |
授業のねらい | 物理学の基本である熱力学の考えと方法を習得する。 |
授業の目標 | 力学および電磁気学とならんで重要な古典物理学の柱の一つである「熱力学」について講義をする。「熱力学」は物体が原子からできていることを度外視して、これを連続体とみなし、それの示す熱的な諸性質を全く巨視的(マクロ)に記述する現象論であり、その適用範囲は単に熱現象だけでなく電磁気的な現象や化学反応などにも及ぶ。この講義では熱力学の基礎として、熱力学の第1・第2法則について学び、これらの法則と密接な関係のある物理量(「状態量」と呼ばれる)により熱現象がどのように表されるかをみる。さらに種々の現象の進む向きには決まった方向性があることについても学ぶ。 熱力学の法則は数学の微分(1変数,多変数),積分を用いて表現する。熱力学の考えと方法を理解する。 |
授業計画 | 第1週 温度と熱平衡 第2週 状態方程式 第3週 準静的過程 第4週 熱力学の第1法則 第5週 熱容量と比熱 第6週 理想気体の断熱変化 第7週 カルノーサイクル 第8週 熱力学の第2法則(その1) 第9週 熱力学の第2法則(その2) 第10週 熱機関の効率と熱力学的温度目盛 第11週 不可逆変化とエントロピー(その1) 第12週 不可逆変化とエントロピー(その2) 第13週 相と相転移 第14週 熱力学的諸関数と平衡の条件(その1) 第15週 熱力学的諸関数と平衡の条件(その2) |
教科書及び教材 | 小出昭一郎「物理学(三訂版)」裳華房 |
参考書 | |
成績評価方法 | 定期試験,受講状況を総合して行う。 |
履修条件等 | 物理学Aを履修していることが望ましい。また、微積分(微分方程式を含む)の知識は不可欠である。 |
教官からのメッセージ | 物理学は,工学・科学の基礎であります。またやさしい内容をもつ科目ではありません。その本質を理解するには,教科書を繰り返し良く読み,物理学の表現の仕方および考えに習熟し,1つ1つの事柄を自分で考え,反芻して努力する以外の方法はありません。一度勉強して理解できなくても,繰り返し教科書を読み,物理学の表現と考えになれてください。 |
その他 | |