対象年度 | 2004 |
教育課程名 | 昼間コース 主専門教育課程 共通科目 |
授業科目名 | 基礎化学 |
Subject Name | Fundamental Chemistry |
単位数 | 2 |
必修・選択の別 | 選択 |
対象学科・学年 | 情報工学科1年 |
開講時期 | 前期 |
授業方法 | 講義 |
担当教官 | 岡本 洋(OKAMOTO,Yoh)(応用化学科・生物工学講座) |
教官室番号 | Y−305 |
連絡先(Tel) | 0143-46-5740 |
連絡先(E-Mail) | yoh@mmm.muroran-it.ac.jp |
授業のねらい | 物質を安全かつ有効に利用するためには、その性質を良く理解しておかねばならない。工学におけるモノ作りには材料の特性のみならず、製品の劣化と寿命をデザインすることが求められている。地球環境を配慮するには化学の基礎知識が不可欠といわれる理由はここにある。この授業では,化学を専門としない工学系学生を意識した視点から物質の基礎的理解について講述する。 |
授業の目標 | 1. 物質の構造が原子核・電子から原子、分子および、その集合体へと複雑化するしくみについて理解する。基本的用語とその概念を理解し、使用できる。 2. これとは逆に、物質を機能性から捉えなおしてみる。即ち、物質の機能が、どの様な特性に基づくかを、整理して理解する。 これらの異なるアプローチにより、物質の機能を使いこなすための基礎知識を得る。 |
授業計画 | 講義は教科書を中心に行う。講義中に複数回小テストを行う予定であり,電卓や作図を要する機会が予想されるので,毎回電卓と定規を持参すること。 第1週 物質構造の階層性と機能性 (教科書第1,2章) 第2週 電子・原子のプロフィール(教科書第3,4章) 第3週 元素の周期律 (教科書第5章) 第4週 原子の機能性 (教科書第6章) 第5週 結合のいろいろ (教科書第7章) 第6週 結合が作り出すもの (教科書第8章) 第7週 気体、液体、固体、液体と固体のあいだ(教科書第9章) 高分子化合物(教科書第10章) 第8週 セラミックスとセメント,合金(教科書第11章) 天然物材料(教科書第12章)、材料の複合化(教科書第13章) 第9週 中間試験 第10週 物質の力学的特性(教科書第14章) 第11週 物質の熱的特性(教科書第15章) 第12週 物質の電気的特性(教科書第16章) 第13週 物質の磁気的特性(教科書第17章) 第14週 物質の光学的特性(教科書第18章) 第15週 材料の劣化(教科書第19章) 材料の有害性と安全性(教科書第20章) 定期試験 |
教科書及び教材 | 杉森 彰 著 「物質の機能を使いこなす」 裳華房 2,700円 |
参考書 | 化学の基礎知識を把握する参考書として, 磯直道ら著 「物質とは何か」 東京教学社(附属図書館蔵) 環境とのかかわりに配慮した参考書として, 田中春彦著 「環境と人にやさしい化学」 培風館 1,500円 教科書より高度な内容を詳細に解説した参考書として, 高橋博彰ら著「現代の基礎化学」 朝倉書店 3,000円 |
成績評価方法 | 60点以上を合格とする。成績は定期試験50%,中間試験30%, 小テスト20%の割合で評価する。不合格者には一度だけ再試験を実施し,60点以上を合格とする。再試験に不合格の場合には再履修すること。 なお,定期試験受験資格として実施小テストの60%以上の受験を条件とする。 |
履修条件等 | (心がけてほしい事)化学だけでなく、物理、生物、地学、その他の知識を総動員して学習しましょう。小テストに出題した問題は十分に復習すること。 |
教官からのメッセージ | オフィスアワーは月曜日12:30〜13:00,金曜日の16:00〜17:00です。講義内容の質問に限らず,気軽に教官室を訪ねてください。 |
その他 | |