科目概要

対象年度 2004
教育課程名 昼間コース 主専門教育課程 共通科目
授業科目名 物理学A
Subject Name Physics A
単位数 2
必修・選択の別 必修
対象学科・学年 機械システム工学科1年
開講時期 前期
授業方法 講義
担当教官 川島利器 (材料物性工学科・物理工学講座)
教官室番号 K-707  
連絡先(Tel) 0143-46-5616
連絡先(E-Mail) kawasima@mmm.muroran-it.ac.jp


シラバス

授業のねらい 物理学の基本である力学の考えと方法を習得する。
授業の目標 質点の力学について…物体を1点で代表させてその運動を調べる。位置をベクトルで表すこと、その時間的変化の割合を示す速度や、さらにその変化を表す加速度といった概念を把握する。運動の法則は、力学の基本法則であり、物理学の中でも重要な役割をはたす。この法則の意味を理解し、さらにこれから導かれるエネルギー保存則などについても体得することが必要である。また,これらの物理学の基本的な考えは数学の微分,積分によって表現される。 質点系と剛体…一般の物体は、多数の質点の集まり(質点系)と考えることができる。前半では、そのような質点系に対して成り立ついくつかの重要な事項を学ぶ。
 多くの固体では変形は小さいので、まったく変形しない仮想的な物体(剛体)を考えて、その運動を考察することによって、多くの実際的な結論が得られる。質点力学にはない概念として、剛体の回転とそれに対する慣性を表す慣性モーメントという量をしっかりと把握する必要がある。
授業計画  第1週  質点、ベクトルについて
 第2週  変位と速度、加速度について
 第3週  力と慣性、放物運動について
 第4週  単振動、単振り子について
 第5週  仕事と運動エネルギー、束縛運動について
 第6週  保存力とポテンシャル、位置のエネルギーについて
 第7週  平面運動の極座標表示、万有引力と惑星の運動について
 第8週  ガリレイ変換と回転座標糸について
 第9週  2体問題、重心とその運動について
 第10週  運動量と角運動量、運動量保存則と衝突について
 第11週  重心運動と相対運動、質点糸の角運動量について
 第12週  剛体のそのつり合いについて
 第13週  固定軸のまわりの剛体の運動について
 第14週  慣性モーメントの計算について
 第15週  剛体の平面運動について

教科書及び教材 小出昭一郎「物理学(三訂版)」裳華房
参考書 宮台朝直「力と運動」培風館、矢ケ崎克馬「力学入門」裳華房、前者は本学図書館にあり。
成績評価方法 定期試験,受講状況を総合して行う。
履修条件等
教官からのメッセージ 物理学は,工学・科学の基礎であります。またやさしい内容をもつ科目ではありません。その本質を理解するには,教科書を繰り返し良く読み,物理学の表現の仕方および考えに習熟し,1つ1つの事柄を自分で考え,反芻して努力する以外の方法はありません。一度勉強して理解できなくても,繰り返し教科書を読み,物理学の表現と考えになれてください。
その他