科目概要

対象年度 2004
教育課程名 昼間コース 主専門教育課程 学科別科目
授業科目名 微生物工学
Subject Name Microbial Engineering & Technology
単位数 2
必修・選択の別 選択
対象学科・学年 応用化学科3年
開講時期 前期
授業方法 講義
担当教官 菊池 愼太郎(KIKUCHI, Shintaro) (応用化学科・生物工学講座)
教官室番号 U-407
連絡先(Tel) 0143-46-5741
連絡先(E-Mail) shintaro@mmm.muroran-it.ac.jp


シラバス

授業のねらい 現代バイオテクノロジーの基幹を成す微生物科学と微生物工学の歴史、概念、並びに理論について講義し、微生物の基礎と応用についての理解を図る。併せて微生物利用における最新の事例を紹介して微生物の工学的利用について解説する。
授業の目標 1. 微生物科学と微生物工学に関する基本的な技術用語を理解し、使用
   することができる。
2. 微生物の特性を理解し、高付加価値希少物質の生産に応用すること
   ができる。
3. 微生物の多様性について理解し、微生物工学的な環境修復と資源保
   全に応用することができる。
4. 遺伝子操作を含む微生物機能改変を理解し、応用することができる。
授業計画  1週目 微生物科学の歴史と微生物工学の成立
    (教科書:1-1及び1-2)
 2週目 微生物の形態と分類:生物界における微生物
    (教科書:1-3)
 3週目 微生物の形態と分類:微生物の形態
       (教科書:1-4)
 4週目 微生物細胞の微細構造
       (教科書:1-5)
 5週目 微生物細胞の外殻構造
       (教科書:1-6)
 6週目 微生物の代謝特性と増殖条件
       (教科書:2-1)
 7週目 微生物の増殖速度論
       (教科書:2-2)
 8週目 増殖曲線
       (教科書:2-3)
 9週目 培養と滅菌
       (教科書:2-4)
10週目 微生物の分離
       (教科書:2-5及び3-5)
11週目 回分培養と連続培養
       (教科書:2-6)
12週目 環境中の窒素循環と微生物
       (教科書:3-1及び3-2)
13週目 環境中の炭素循環並びに硫黄循環と微生物
       (教科書:3-3及び3-4)
14週目 ウィルスあるいはファージ
       (教科書:7-1、7-2、及び7-3)
15週目 微生物遺伝子操作の考え方
       (教科書:6-5)
(前期定期試験)
教科書及び教材 菊池愼太郎編著 「微生物工学」 三共出版株式会社、2,625円(税込)
 (なお、この教科書は後期に開講の“生物化学工学”でも使用します)
参考書 相田浩 他著:新版応用微生物学I、II (朝倉書店)  (図書館蔵)
スタニエ 他著、高橋 他訳:微生物学(上)、(下)(培風館) (図書館蔵) 
鈴木 他著:微生物工学技術ハンドブック (朝倉書店)
成績評価方法 60点以上を合格とする。その成績は、定期試験75%、レポート等の提出物(小試験を含む)20%、講義と演習における質問や発言内容5%の割合で評価する。やむを得ない事情で定期試験を欠席した者で欠席事情を説明する書類を提出した者には追試験を実施する。定期試験及び追試験不合格者には1度だけ再試験を実施し、60点以上を合格とする。
なお授業を5回以上欠席した者は定期試験を受験できません。
履修条件等 特になし
教官からのメッセージ 一般的には、本講義の受講までに系統的に微生物について学んだ事のある人は殆どいない。微生物工学は、高校などで学んだ生物学や生化学とは全く異なり、これらとは別個と理解すべきである。そのような観点からも「高校で生物を選択したから・・・」、「生化学に合格したから・・・」と安易な姿勢で取り組まない事を勧めます。
その他 特になし