科目概要

対象年度 2004
教育課程名 昼間コース 主専門教育課程 学科別科目
授業科目名 反応工学
Subject Name Chemical Reaction Engineering 
単位数 2
必修・選択の別 選択
対象学科・学年 応用化学科3年
開講時期 前期
授業方法 講義
担当教官 小幡 英二(OBATA Eiji)
教官室番号 H403
連絡先(Tel) 0143-46-5761
連絡先(E-Mail)


シラバス

授業のねらい 化学反応速度論を基礎知識として,各種反応の特徴を理解し,各反応装置の最適設計と最適操作条件を理解する。反応装置の説明において,各種単位操作についても解説する。 
授業の目標 1.反応工学の対象を操作法,流体流れ,相,装置タイプ,現象面から整  理する。
2.反応速度を1次反応に限定し,律速過程,温度依存性,濃度依存性を学習する。
3.各種反応装置の反応率,選択率,均一性,過渡応答を学習する。
授業計画 第1週  応用化学科の学生として,反応工学から何を学ぶのか
第2週  反応工学の対象(操作法,流れ,相,タイプ,流体流れ,現象)pp.1〜10
第3週  温度と反応速度(反応速度の温度依存性と反応熱)pp.11〜29
第4週  濃度と反応速度(1次反応速度式と酵素反応,反応圧力の選択)pp.31〜45
第5週  各種反応装置(反応率,選択率,均一性,流通式と回分式,反応装置の容積決定)pp.47〜78
第6週  プラグ流反応装置と完全混合流反応装置の過渡応答(滞留時間分布)pp.56〜63
第7週  選択率から見た併発反応,逐次反応,逐次併発反応 pp.63〜72
第8週  化学反応の均一性と人間性(オペレーションズ リサーチ,CALS,QC,LCA,ISO9000とISO14001)) 
第9週  反応速度の律速過程その1(反応律速と拡散律速)pp.79〜88
第10週  反応速度の律速過程その2(逐次過程と並列過程,複雑な現象の律速)pp.89〜95
第11週  CVDによるAlNの合成と気相反応 pp.95〜101
第12週  反応工学から学んだもの(固定層,移動層,流動層)
第13週  フーリエの伝熱法則,ニュートンの粘度法則,フィックの拡散法則の相似性
第14週  拡散しながら反応するモデル(触媒有効係数,分子拡散,乱流拡散)pp.103〜135 
第15週  反応工学から見た地球環境(オゾン層破壊,土壌形成)pp.135〜139
教科書及び教材 小宮山宏著「反応工学」 培風館 1,600円 
適宜プリントを配布する
参考書 小宮山宏著「速度論」朝倉書店 3,700円 (附属図書館蔵)
橋本健治著 「反応工学」 培風館 2,900円(附属図書館蔵) 
アトキンスやバーロ 著 「物理化学」 化学同人(附属図書館蔵) 
成績評価方法 60点以上を合格とする。その成績は定期試験テスト約80%,小テストと授業態度(途中抜けだし等)約20%の割合で評価する。不合格者には一度以上の再試験を実施する。再試験に不合格の場合には再履修とする。なお,定期試験受験資格として10回以上の出席を条件とする。
履修条件等 (受講上の注意事項)「化学反応速度論」の修得が望ましい。反応装置の設計に不可欠の学問領域は反応工学,単位操作,移動論である。
教官からのメッセージ 人生において「至福の時」が有るとすると,それは大学生時代ではないでしょうか。あなたのこのすばらしい時代に,私もご一緒できることを嬉しく思います。講義をはなれて,気軽に室を訪ねてください。私の部屋は応用化学科4階H-403室です。なお,学生以外のお客さんがいるときは面接時間を約束いたします。
その他 後悔しないだけ,遊んで下さい。後悔しないだけ,読書をして下さい。
そして,後悔しないくらいの勉強もして下さい。