対象年度 | 2004 |
教育課程名 | 昼間コース 主専門教育課程 学科別科目 |
授業科目名 | 拡散単位操作 |
Subject Name | Diffusion Unit Operations |
単位数 | 2 |
必修・選択の別 | 選択 |
対象学科・学年 | 応用化学科3年 |
開講時期 | 前期 |
授業方法 | 講義 |
担当教官 | 空閑良壽(Kuga,Yosikazu)(応用化学科・化学プロセス工学講座) |
教官室番号 | H−308 |
連絡先(Tel) | 0143-46-5765 |
連絡先(E-Mail) | kuga@mmm.muroran-it.ac.jp |
授業のねらい | 化学工業プロセスの構成要素となる基礎的操作は単位操作と呼ばれる。この授業では,単位操作の中から主に物質移動に関する内容に着目し,各操作の原理と基本的用語を理解し,基礎的な設計法を習得する。 |
授業の目標 | 1.化学工学の基礎と物質収支の概念を理解し,基本的用語を使用することができる。 2.対象とする単位操作はガス吸収,蒸留,液液抽出であり,これら単位操作の基本的用語を理解し,使用することができる。 3.それぞれの分離装置の基礎的事項を理解し,基本設計を行うことができる。少なくとも各単位操作の基本的用語を理解し,それを用いた説明ができるようになること。 |
授業計画 | 講義には主に教科書を使用し,板書形式で行なう。講義中に複数回小テストを行う予定であり,電卓や作図を要する問題を解く機会も多いため,必ず電卓と定規を毎回用意すること。 講義の一部は化学工学実験Aを通して,実験による実習も行う。 第1週 拡大する化学工学の領域 (教科書第1章) 第2週 化学工学と物質収支(教科書第1章) 第3週 物質の分離の原理と方法 (教科書第3.1章) 第4週 ガス吸収 (I) ガス吸収と溶解度 (教科書第3.2.1章) 第5週 ガス吸収 (II) 物理吸収と反応吸収 (教科書第3.2.2章) 第6週 ガス吸収 (III) 充てん塔吸収装置の設計(1) (教科書第3.2.3章) 第7週 ガス吸収 (IV) 充てん塔吸収装置の設計(2) (教科書第3.2.3章) 第8週 蒸留 (I) 気液平衡(教科書第3.3.1章) 第9週 蒸留 (II) 単蒸留とフラッシュ蒸留(教科書第3.3.2章) 第10週 蒸留 (III) 連続蒸留 (教科書第3.3.3章) 第11週 蒸留 (IV) 所要理論段数の計算 (教科書第3.3.4章) 第12週 抽出 (I) 液液平衡 (教科書第3.4.1章) 第13週 抽出 (II) 液液抽出装置と抽剤(教科書第3.4.2章) 第14週 抽出 (III) 段数計算(教科書第3.4.3章) 第15週 物質移動操作と分離装置のまとめ 定期試験 |
教科書及び教材 | 化学工学会編 「基礎化学工学」 培風館 2,940円 |
参考書 | 教科書と同程度の内容で化学工学の全容を把握する参考書として,水科・桐栄編 「化学工学概論」 産業図書 2,987円(附属図書館蔵) 教科書より高度な内容を詳細に解説した参考書として,化学工学会編 「現代の化学工学I」 朝倉書店 5,665円(附属図書館蔵) 主に教科書第3章の理解の助ける参考書として,諸岡成治編著 「新体系単位操作」の第4章 オーム社 3,500円(附属図書館蔵) |
成績評価方法 | 60点以上を合格とする。その成績は定期試験テスト70%,小テスト30%の割合で評価する。不合格者にはレポートを課した後に一度だけ再試験を実施し,60点以上を合格とする。再試験に不合格の場合には再履修すること。なお,定期試験受験資格として授業実施回数の2/3以上の出席を条件とする。遅刻は欠席とみなします。 |
履修条件等 | (受講上の注意事項)2年次の化学工学量論,移動論の内容を理解していることが望ましい。授業中に出題した問題,例題は十分に復習すること。 |
教官からのメッセージ | オフィスアワーは火,水曜日の13:30〜15:30です。その他の時間でも,講義内容の質問に限らず,気軽に教官室を訪ねてください。 |
その他 | |