対象年度 | 2004 |
教育課程名 | 昼間コース 主専門教育課程 学科別科目 |
授業科目名 | 分析化学実験 |
Subject Name | Analytical Chemistry Laboratory |
単位数 | (1.5) |
必修・選択の別 | 必修 |
対象学科・学年 | 応用化学科2年 |
開講時期 | 後期 |
授業方法 | 実験 |
担当教官 | 安孫子勤(ABIKO,Tsutomu) 田邉博義(TANABE, Hiroyoshi) 上道芳夫(UEMICHI, Yoshio)(応用化学科・基礎化学講座) |
教官室番号 | 安孫子勤(H412) 田邉博義(U203) 上道芳夫(U103) |
連絡先(Tel) | 安孫子勤(46-5728) 田邉博義(46-5726) 上道芳夫(46-5724) |
連絡先(E-Mail) | 安孫子勤(abiko@mmm.muroran-it.ac.jp) 田邉博義(tanabe@mmm.muroran-it.ac.jp) 上道芳夫(uemich@mmm.muroran-it.ac.jp) |
授業のねらい | 分析化学は対象とする物質の質と量に関する化学的情報を得るのが究極の目標である。そのためには化学がこれまでに獲得してきた多くの基礎的知識の動員が必須である。 |
授業の目標 | 1.コバルトアンミン錯体合成を通じてコバルトの酸化反応と錯化合物についての理解を深める。 中和、酸化還元、沈殿生成、キレート生成などの基礎的分析化学反応を使ったコバルトアンミン錯体の組成分析、銀電極を用いた電位差分析、アノーディックストリッピングボルタンメトリーによる微量金属イオンの定量、1-10オルトフェナントロリン試薬による鉄の吸光光度分析、赤外吸収法による化合物の構造の推定・確認を通じて、分析法の化学的理解を得る。本実験では1)実際に種々のコバルトアンミン錯体を合成し、2)演習によって中和、酸化還元、沈殿生成、キレート生成などの基礎的分析化学反応の定量的進行条件から最適分析指針を求め、 3)その指針に基づいて合成錯体の組成(アンモニア:コバルト:ハロゲン:硫酸)を実際に分析し、出来具合を評価する |
授業計画 | 多人数のため同時に開講している分析化学実験と物理化学実験に学生を二分し、週2回(6時間)の実験を7週行い、期の中間で交代する。 第1週 実験説明会 ポケコン使用法(滴定曲線作製、条件安定度定数 の計算など) 第2週 コバルトアンミン錯体の合成 第3週 標準溶液の調整と標定(中和滴定、酸化還元滴定) 第4週 標準溶液の調整と標定(沈殿滴定、キレート滴定) 第5週 コバルトアンミン錯体の組成分析(中和滴定によるアンモニア の定量、酸化還元滴定によるコバルトの定量、沈殿滴定による ハロゲンの定量、キレート滴定による硫酸イオンの定量) 第6週 吸光光度分析・赤外吸光分析 第7週 銀電極による電位差滴定・アノーディックストリッピングボルタンメトリー |
教科書及び教材 | 分析化学会北海道支部・東北支部共編 「分析化学反応の基礎―演習と実験」 培風館 2,575円 配布教材 「コバルトアンミン錯体の合成と組成分析」 A4 36頁 無料 |
参考書 | 日本分析化学会北海道支部編 「新分析化学実験」 化学同人 4,120円 上野景平著 「キレート滴定法」 南江堂 3,500円 |
成績評価方法 | 60点以上を合格とする。実験出席とレポート提出をもとに3人の担当教官毎に出された成績を実験時間配分に従って算出する。レポート提出時に口頭試問して実験の理解を確認する。 |
履修条件等 | (受講上の注意事項)2年次の分析化学の内容を理解していることが望ましい。 |
教官からのメッセージ | 中和滴定、酸化還元滴定、沈殿滴定、キレート滴定の各実験前にその原理を理解するための演習が用意されている。予め演習をやってから実験に臨むこと。 |
その他 | |