科目概要

対象年度 2004
教育課程名 昼間コース 主専門教育課程 学科別科目
授業科目名 有機化学
Subject Name Organic Chemistry
単位数 2
必修・選択の別 選択
対象学科・学年 材料物性工学科3年
開講時期 前期
授業方法 講義及び演習
担当教官 佐々木 眞(SASAKI, Makoto)(材料物性工学科・材料設計工学講座)
教官室番号 Y−601
連絡先(Tel) 0143-46-5655
連絡先(E-Mail) sasaki@mmm.muroran-it.ac.jp


シラバス

授業のねらい  「単純化」と「分類」を心がけ、構造式の書き方、有機化合物の名称と性質、電子式の書き方、有機反応の形と不飽和結合を含む有機化合物の名称と性質、原子構造や無機化学の知識も必要に応じ扱いなから、演習問題を通して有機化学の基礎を修得する.
授業の目標 1.有機化合物の特徴と電子配置との関係を理解する.
2.有機化合物の置換基の電子的効果を理解する。
3.有機化合物の反応の基礎を理解する.
授業計画 1週目 構造式(「原子」「分子」観、二重結合と三重結合、分子の形)
2週目 飽和炭化水素とその命名法(飽和炭化水素、有機化合物の命名法、アルカンの物性)
    簡単な飽和有機化合物(無極性分子と極性分子、アルコール、エーテル、アミン)
3週目 化学結合(クーロン力、価電子とその数の周期性、イオン結合、共有結合とその分極)
    電子式(電子殻とオービタルと電子対、プロトン、二重結合の電子式、ラジカルの電子式)
4週目 酸と塩基(酸になる分子、塩基になる分子、酸・塩基反応、イオン反応など)
5週目 脱離反応(求核脱離、求電子脱離、エチレンの分子構造、アセチレンの分子構造)
6週目 付加反応(異なる原子間の結合の共鳴、メソメリー効果、求電子付加、求核付加)
7週目 求核置換反応(SN1、SN2)
8週目 芳香族化合物と反応(ベンゼンの置換反応、芳香族置換体の性質、へテロ芳香環)
9週目 酸化還元(酸化的付加、還元的付加、アルコールの酸化、脱水素)
10週目 カルポニル化合物(アルデヒド、ケトン、カルポン酸、エステル、環状化合物)
11週目 求核試薬としての炭素(有機合成化学、C一C結合をつくる、有機金属化合物)
     ラジカル反応(ラジカル、ラジカル置換反応、連鎖反応、ラジカル付加、酸素分子)
12週目 光学異性体(自然は対称性を好む、旋光性、ラセミ体とソメ体、立体配置)
13週目 水素結合(水素結合に関わる原子、氷、液体の水、有機化合物の水素結合)
14週目 混成軌道(原子の電子雲モデル、共有結合、水分子とアンモニア分子、メタン分子)
     分子の色とフロンティア電子(色と電子遷移、フロンティア電子と反応、分子の電子遷移)
15週目 (前期定期試験)
教科書及び教材 中山博明・立屋敷哲著『初歩からの有機化学』裳華房 定価(3,200円+税)
授業に使用する必要な資料は適宜プリントとして配布する.
参考書 マクマリー著「有機化学(上)(中)(下)」東京化学同人 定価(各4,580円+税)
成績評価方法 60点以上を合格とする.その成績は、定期試験70%、レポート30%の割合で評価する.不合格者には一度だけ再試験を実施し、60点以上を合格とする.再試験に不合格の場合には再履修すること.
履修条件等 特になし
教官からのメッセージ レポートを多数回課す予定である.提出締切日を守ること.
その他 特になし