対象年度 | 2004 |
教育課程名 | 昼間コース 主専門教育課程 学科別科目 |
授業科目名 | 物理化学A |
Subject Name | Physical Chemistry A |
単位数 | 2 |
必修・選択の別 | 必修 |
対象学科・学年 | 材料物性工学科1年 |
開講時期 | 後期 |
授業方法 | 講義 |
担当教官 | 嶋影和宜 |
教官室番号 | K-708 |
連絡先(Tel) | 0143−46−5632 |
連絡先(E-Mail) | simakage@mmm.muroran-it.ac.jp |
授業のねらい | |
授業の目標 | 我々の世界では自然に起こる現象もあるし、そうでないものもある。熱い物体は周囲の温度まで冷えるし、化学反応はある方向に進むが他の方向には進まない。この現象は我々の世界の何かが自発的な変化の方向を規定している。自発的変化の方向を決めるのは、熱力学の第二法則に基礎を置いている。 @本講義では、熱力学第二法則の基礎的概念および方法論について講義するとともに、我々の世界で身近な純物質・混合物の物理化学的変化の原理について理解することを目的とする。 |
授業計画 | 第1週から第4週までは、教科書(P.W.Atkins著)の第5章「熱力学第二法則の概念」、第5週から第10週までは、「熱力学第二法則の方法論」、第11週から第15週までは、第6章および第7章の「純物質、混合物質の物理化学的変化」に沿って講義を進める。 第1週 熱力学第二法則の概念:自発的変化の方向 第2週 エネルギーの消滅とエントロピーの関係 第3週 不可逆過程のエントロピー変化 第4週 熱移動過程の効率:(1)熱エンジン、 第5週 (2)ヘルムホルツ関数とギブス関数 第6週 熱力学第二法則の方法論:(1)第一法則と第二法則の結合 第7週 (2)内部エネルギーの性質 第8週 ギブス関数の性質と実在気体:フガシティ 第9週 開放系と組成の変化:(1)化学ポテンシャルの概念 第10週(2)化学ポテンシャルの広い意味 第11週 熱力学第二法則の概念:自発的変化の方向 第12週 相の安定性と相転移:(1)安定の条件、 (2)相転移の分類 第13週 混合物質の熱力学的記述:(1)部分モル量、 (2)混合の熱力学 第14週 実在溶液:(1)溶媒の活量、(2)溶質の活量 第15週 本講義の総括とまとめ |
教科書及び教材 | 教科書:P.W.Atkins著(千原秀昭・中村亘男訳) 「アトキンス 物理化学 上」(東京化学同人) |
参考書 | 一般物理化学の著書多数ある。 |
成績評価方法 | 成績評価は、受講態度、学期末の定期試験などから総合して評価する。 |
履修条件等 | 本講義は、材料物性工学科1年生を対象とする基礎授業であるので、 他学科学生の履修は認めない。 |
教官からのメッセージ | |
その他 | |