対象年度 | 2004 |
教育課程名 | 昼間コース 主専門教育課程 学科別科目 |
授業科目名 | 電力発生工学 |
Subject Name | Electrical Power Generation |
単位数 | 2 |
必修・選択の別 | 選択 |
対象学科・学年 | 電気電子工学科3年 |
開講時期 | 前期 |
授業方法 | 講義 |
担当教官 | 佐藤孝紀(SATOH, Kohki)(電気電子工学科・電気システム工学講座) |
教官室番号 | E-306 |
連絡先(Tel) | 0143-46-5506 |
連絡先(E-Mail) | ksatoh@mmm.muroran-it.ac.jp |
授業のねらい | 現在,人類が利用しているエネルギーの中で,電気エネルギー(電力)は,クリーンで安全性が高いとともに,他のエネルギーに高効率で変換できる等の優れた特徴を有しており,交通,通信,工場の熱源や動力などのような経済活動の基礎となる生産財,ならびに日常生活に欠かせない消費財となっている。 この講義では,水力,火力および原子力発電について,エネルギー資源の電力への変換方法およびそれに係る基本的な物理則を理解する。また,いくつかの新しい発電方式についても学ぶ。 |
授業の目標 | 1.水力,火力,原子力発電の発電原理とそれに係る物理則を理解する。 2.1.に基づき,発電計算,効率計算ができる。 3.水力,火力,原子力発電所の構成,付帯設備を理解する。 |
授業計画 | 第1週 エネルギー資源の概要 第2週 水力発電 (発電原理,発電計算,水力学,降雨と流量) 第3週 水力発電 (発電方式,ダム,水撃作用とタンク) 第4週 水力発電 (水車の種類と特性) 第5週 水力発電 (水車の選定,水車の制御,揚水発電) 第6週 火力発電 (発電原理,熱力学の基本法則,状態変化熱,熱サイクル) 第7週 火力発電 (蒸気の性質,発電所の基本熱サイクル) 第8週 火力発電 (発電所の構成,発電所の熱効率(発電計算),燃焼) 第9週 火力発電 (ボイラー,蒸気タービン,燃焼設備と環境対策) 第10週 原子力発電(発電原理,原子核の結合エネルギーと質量欠損) 第11週 原子力発電(原子核反応,衝突と反応断面積,連鎖反応) 第12週 原子力発電(臨界と四因子公式,中性子の減速) 第13週 原子力発電(原子炉の種類,発電所の構成,原子力燃料) 第14週 新しい方式(MHD発電,太陽光発電,燃料電池,地熱発電) 第15週 まとめ,定期試験解答 |
教科書及び教材 | 矢野 隆,大石隼人 著「発変電工学入門」森北出版 定価(2060円) 必要な資料を授業中に適宜配布する。 |
参考書 | 赤崎政則,原 雅則 著「電気エネルギー工学」朝倉書店 定価(3913円) 電気学会「発変電工学(改訂版)」定価(2767円) 佐藤義久著「図説 電力システム工学」丸善 定価(2800円) |
成績評価方法 | 定期試験および小テスト(あるいはレポート)の結果を合わせて,60点以上を合格とする。なお,定期試験および小テストの割合は,それぞれ60%および40%である。不合格者のうち40点以上の者に対して一度だけ再試験を行い,60点以上を合格とする。不合格者で点数が40点未満の者および再試験で不合格となった者は,再履修となる。 |
履修条件等 | |
教官からのメッセージ | 電気主任技術者の資格に関係する必修科目であるので,予習と復習を十分に行って理解を深めるよう心がけて頂きたい。 |
その他 | 「電気電子工学科の学習目標」との関連(◎:密接に関与、○:付随的に関与) A.自然現象を理解するための基礎となる数学・物理学の知識を習得する ◎B.電気電子工学分野の技術の基礎となる知識を習得する ○C.習得した知識を種々の問題に適用し、その結果を検討・評価する能力を修得する D.与えられた問題を解決するための実験を計画・遂行する能力を修得する ○E.自分の意見を論理的に整理し、他者に説明する能力を修得する F.他者と議論・協力して目標を達成する能力を修得する ○G.物事を自主的・継続的に学習する能力を修得する ◎H.電気電子工学分野の技術が社会や環境に与える影響を考える能力を修得する |