科目概要

対象年度 2004
教育課程名 昼間コース 主専門教育課程 学科別科目
授業科目名 計算機科学論
Subject Name Computer Science
単位数 2
必修・選択の別 選択
対象学科・学年 情報工学科3年
開講時期 前期
授業方法 講義
担当教官 長島知正
教官室番号 V609
連絡先(Tel) 0143−46−5433
連絡先(E-Mail) nagasima@csse.muroran-it.ac.jp


シラバス

授業のねらい デジタル計算機では、情報は離散化された形で扱われるため、それを理解する為には、解析学と異なる数理的体系が必要になる。この授業では、離散化されたデータの取り扱いの基礎となる離散数学を学ぶ。
特に抽象的な数学概念を、純粋数学としてではなく、応用できる力をつけられるようにする。
授業の目標 1.集合を通して、様々なデータを数学的対象として統一的に捉える見方を理解する。
2.集合に基づいて、集合上の関係、写像などの基本概念について、実際的なデータを念頭において理解する。
3.離散的関係の典型例を学び、其の数理的性質を理解する。
4.離散データを図表現して扱う、離散グラフについて統一的に学ぶ。


授業計画 1週.集合と論理
2週.部分集合
3週.集合演算、述語による集合の表現
4週.論理演算
5週.対応と写像
6週.多:多対応
7週.写像、部分写像
8週.関係、2項関係
9週 関係行列と関係グラフ
10週.同値関係と直和分割
11週.順序関係と順序集合
12週.順序集合の性質
13週.離散グラフ
14週.隣接行列
15週.グラフ理論入門



 
教科書及び教材 教科書;小倉和久著:情報の基礎離散数学、近代科学社(1999年)
          (演習を中心とした)
参考書
成績評価方法 授業中の演習(20%)および期末試験(80%)で評価する。
再試験は特別な事情の有る者以外は行はない。
履修条件等
教官からのメッセージ 情報工学において、基礎的な思考を身につけられる科目である。
抽象化の思考が見についた人は、他の人とは異なった、ソフトウエア、プログラミング能力を持てるので、じっくり考え講義を理解して欲しい。
その他