科目概要

対象年度 2004
教育課程名 昼間コース 主専門教育課程 学科別科目
授業科目名 宇宙環境利用工学
Subject Name Space Environment Utilization Technology
単位数 2
必修・選択の別 選択
対象学科・学年 機械システム工学科4年
開講時期 前期
授業方法 講義
担当教官 齋藤 務
教官室番号 B204
連絡先(Tel) 0143-46-5354
連絡先(E-Mail) saito@mmm.muroran-it.ac.jp


シラバス

授業のねらい 宇宙環境は、様々な面で我々の生活している地上のそれと大きく異なっている。超高真空、微少重力、極端な温度差、また高エネルギーの荷電粒子にさらされる事などはそれらの一部である。本授業ではこのうち特に超高真空の環境を研究する上で必要となる、分子運動論的な考え方を学び、将来宇宙開発に必要な原理や考え方の基礎を学ぶ。
授業の目標 1.宇宙環境と地上の環境の違いを理解できる。
2. 流体を連続流体として扱えなくなる限界があることを理解する。 
3.気体の状態方程式を分子の運動から導くことができるようになる。
4. 巨視的物理量を、分子運動と関連付けて理解することができる。
授業計画 1. 宇宙環境 (その1:超高真空、その他) 
2. 宇宙環境 (その2:微小重力、その他)
3. 連続体流体力学とその適用限界
4. 分子モデルと状態方程式
5. 分子自由度と比熱
6. 平均自由行程と輸送現象
7. 輸送現象
8. 演習
9. 粘性係数とその温度依存性
10.分子パラメータ
11.速度分布関数
12.完全気体の状態方程式
13.マクスウェル速度分布関数
14.衝突頻度と化学反応速度
15.試験
教科書及び教材 Introduction to Physical Gas Dynamics
 by W.G.Vincenti and H.Kruger,Jr.
参考書 神元五郎著 高速流動
機械工学体系10(コロナ社)
成績評価方法 レポート50%、期末試験50%の100点満点で採点し、60点以上を合格とする。
履修条件等 連続体流体力学はすでに履修している事。
教官からのメッセージ 目で見る事のできない原子分子の運動を勉強することになるので、分かりづらい事柄については、色々な文献を読み比べて正しいイメージを持てるように努力してください。
その他 特になし