科目概要

対象年度 2004
教育課程名 昼間コース 主専門教育課程 学科別科目
授業科目名 空気力学
Subject Name Aerodynamics
単位数 2
必修・選択の別 選択
対象学科・学年 機械システム工学科3年
開講時期 後期
授業方法 講義
担当教官 杉山 弘(機械システム工学科・航空基礎工学講座)
教官室番号 B208
連絡先(Tel) 0143-46-5364
連絡先(E-Mail) sugiyama@mmm.muroran-it.ac.jp


シラバス

授業のねらい 空気力学は、空気中を飛行する物体(航空機や鳥など)に働く力(揚力や抵抗)などを取り扱う学問である。本授業では、飛行に関する原理や現象、および次世代の航空機と空気力学の概要について理解、修得する。
授業の目標 1.翼の幾何学的構成および性能が理解でき、揚力係数および抗力係数を使い、翼に働く揚力と抗力が算出できること。 
2.揚力の発生原理に関する物理的解釈ができ、揚力を増大させるための方策が考えられること。 
3.抗力の発生メカニズムが理解でき、抗力を低減するための方策が考えられること。 
4.薄翼理論の基本的な考え方が理解できること。 
5.等角写像法の初歩が理解でき、ジュコフスキー翼の性質が理解できること。
授業計画 1.航空宇宙輸送の技術と変遷(第1週) 
2.航空機の分類(第2週) 
3.空気力学の基礎(渦糸による誘導速度、クッタ・ジュコフスキーの定理(第3週〜第4週) 
4.二次元翼の特性(第5週〜第6週) 
5.揚力の理論(ジュコフスキー翼、薄翼理論)(第7週〜第9週) 
6.三次元翼の特性(第10週) 
7.空気抵抗の種類と軽減(第11週) 
8.次世代の航空機(第12週) 
9.産業における空気力学の応用(第13週〜第14週) 
10.高速空気力学のトピックス(第15週)
教科書及び教材 牧野光雄著「航空力学の基礎」産業図書(1989年)
参考書 相原康彦・森下悦生著「応用空気力学」東京大学出版会(1991年) 
室津義定編著「航空宇宙工学入門」森北出版梶i1998年) 
フォン・カルマン著 谷一郎訳「飛行の理論(1963年)
成績評価方法 定期試験により評価する。60点以上を合格とする。

履修条件等 流体力学I、IIを履修していることが望ましい。
教官からのメッセージ 昆虫や鳥の飛行、固定翼と推進装置をもった航空機、いわゆる飛行機の飛行を観察、眺めると、空気力学に興味が湧くかも知れません。暇があったら、両者の違いなどについて、考察してみましょう。
その他