科目概要

対象年度 2004
教育課程名 昼間コース 主専門教育課程 学科別科目
授業科目名 機械情報演習
Subject Name Exercises in Mechano-Informatics
単位数 (1)
必修・選択の別 必修
対象学科・学年 機械システム工学科3年
開講時期 後期
授業方法 演習
担当教官 設計制御工学講座教員,取りまとめ:風間 俊治 (KAZAMA, Toshiharu)(機械システム工学科・設計制御工学講座)
教官室番号 B−310−3(風間)
連絡先(Tel) 0143-46-5349(風間)
連絡先(E-Mail) kazama@mmm.muroran-it.ac.jp (風間)


シラバス

授業のねらい 性能や信頼性の高い機械システムを実現し,効率よく作動させるためは「計測」,「制御」,「設計」に関する知識が必要である.ロボットを例に採れば,「計測」は位置・速度・光・音のセンサ,「制御」はセンサからの信号を処理してアクチュエータに指令を出すコンピュータ,「設計」はその指令で手足を動かすアクチュエータに深く関与するテクノロジーといえる.こうした機械システムを確実に,かつ精確に機能させる,あるいは高度に設計するためには,そのツールとして,コンピュータ言語の習得が不可欠となる.本授業では,コンピュータを用いた演習を通して,「計測」,「制御」,「設計」の各分野に必要とされるプログラミング技術の基礎を学ぶ.
授業の目標 数値計算やハードウェアとのデータ入出力などに広く用いられている「C言語」をツールとして用いて,「計測」,「制御」,「設計」分野のプログラムを作成するための基本的事項の修得を目標とする.
授業計画 第1回   ガイダンス,授業の概要説明,計算機利用環境の整備
第2回   C言語の基礎1(データ型と関数)
第3回   C言語の基礎2(標準入出力関数と演算子)
第4回   C言語の基礎3(分岐処理と繰り返し処理)
第5回   C言語の基礎4 小まとめ,レポート課題1
第6回   C言語の応用1(配列)
第7回   C言語の応用2(記憶クラスとプリプロセッサ)
第8回   C言語の応用3(ポインタ)
第9回   C言語の応用4(ファイル操作),レポート課題2
第10回  小まとめ
第11回  C言語の活用と実践1(ロボットプログラムの導入)
第12回  C言語の活用と実践2(ロボットとの通信)
第13回  C言語の活用と実践3(ライントレースの原理とプログラム)
第14回  C言語の活用と実践4(障害物回避のセンシング),レポート課題3
第15回  総まとめ
教科書及び教材 杉江 日出澄・鈴木 淳子共著,「C言語と数値計算法」,培風館,定価(2,100円税込,平成16年現在).
教材は,必要に応じて,別途,準備・配布する予定.
参考書 (ソフトウェア関連)
B.W.カーニハン,D.M.リッチー共著,「プログラミング言語C」,共立出版.定価(2,940円税込,平成16年現在)[附属図書館蔵,館内開架 007.64]
杉江 日出澄・鈴木 淳子共著,「Cプログラミングの学習」,培風館,定価(1,890円税込,平成16年現在)
ハーバート シルト著,「独習C」,翔泳社.定価(3,360円税込,平成16年現在)[附属図書館蔵,館内開架 007.64]
(ハードウェア関連)
米田 完・坪内 孝司・大隈 久 共著,「はじめてのロボット創造設計」,講談社.定価(3,675円税込,平成16年現在)[附属図書館蔵,館内開架 421888],
横山 直隆著,「C言語による H8マイコン プログラミング入門」,技術評論社,定価(2,919円税込,平成16年現在)[
藤沢幸穂著,「H8マイコン完全マニュアル」,オーム社,定価(2,940円税込,平成16年現在)[附属図書館蔵,館内開架 548.2]
など.
成績評価方法 成績は,レポート・課題で評価します(全てのレポート・課題を総計して100点満点に換算します).合わせて,授業回数の2/3以上の出席が必要です.遅刻,途中退席,無断欠席はしないよう注意してください.減点対象となります.合格点に達しない場合(60点未満)または出席回数が足りない場合(2/3未満)は,再履修となります.急病や事故など,止むを得ない事情が生じた場合には,できる限り早急に,電話,メール,来室,友人等への言付けなどにより,担当教員に連絡して下さい.
履修条件等 情報メディア基礎,工業数学,物理学などの工学系基礎科目ならびに制御工学,計測工学,機械システム設計学などの機械情報コースに深く関連する科目は,すでに修得しているものとして進めます.
教官からのメッセージ 演習を主としますので,授業への出席を原則とします.特に,自ら積極的に取り組む姿勢を期待します.毎回,教科書,ノート,筆記用具を持参して下さい.情報メディアセンターの端末を使用しますので,開講日までに,操作や手順の復習ならびにIDとパスワードの確認などを済ませておいて下さい.授業の内容に関する質問や授業に対する意見,希望などがありましたら,各単元の担当教員のオフィスアワーズを活用して下さい.
その他 本授業は,機械情報コースの「機械情報設計法」の導入編にも位置づけられる内容です.次年度に「機械情報設計法」を履修する予定の方は,必ず,受講して下さい.