対象年度 | 2004 |
教育課程名 | 昼間コース 主専門教育課程 学科別科目 |
授業科目名 | フルードパワーシステム |
Subject Name | Fluid Power Systems |
単位数 | 2 |
必修・選択の別 | 選択 |
対象学科・学年 | 機械システム工学科3年 |
開講時期 | 後期 |
授業方法 | 講義 |
担当教官 | 風間 俊治 (KAZAMA; Toshiharu)(機械システム工学科・設計制御工学講座) |
教官室番号 | B310-3 |
連絡先(Tel) | 0143-46-5349 |
連絡先(E-Mail) | kazama@mmm.muroran-it.ac.jp |
授業のねらい | フルードパワー(油圧・水圧・空気圧)システムは,流体の圧力エネルギーを活用した,制御性およびパワー密度の高い,動力伝達システムである.フルードパワーシステムは,航空機,自動車,各種産業機械,FA工場から医療福祉機器などに至るまでのきわめて幅広い分野ならびに製造現場で用いられている.フルードパワーシステムの基礎や原理は,流体力学,トライボロジー(潤滑),制御,機械力学,熱力学,伝熱工学,材料力学,材料学などと深く関連する.本授業は,これらの機械工学系基礎科目の統合的かつ学際的な応用科目のひとつとして位置づけられる.本講義では,フルードパワーシステムの応用例を紹介するとともに,その特徴および作動原理などを,基礎に立脚して述べる. |
授業の目標 | 流体(油,水,空気)の圧力エネルギーを利用するフルードパワー(油空圧)システムの特徴を把握し,システムや構成機器の基礎や作動原理を理解する. |
授業計画 | 第1〜2回 1.ガイダンス,フルードパワーシステムの特徴と応用例,単位系 第 3 回 2.流体の性質(作動流体,物性値) 第4〜5回 3.流体の流れ(静力学,管内流れ,トライボロジー,キャビテーション) 第6〜7回 4.液圧ポンプ・アクチュエータ(容積式ポンプ・モータの特徴と性能,補機) 第 8 回 中間まとめ,クイズ(小テスト) 第9〜11回 5.油圧制御弁(制御方式,形状,基本特性,油圧サーボ機構),図記号 第12〜14回 6.空気圧機器(空気圧システム,圧縮機,補機) 第 15 回 総まとめ |
教科書及び教材 | 山口 惇・田中 裕久 共著,「油空圧工学」,(1986),コロナ社.定価(2100円(税込),平成16年現在) |
参考書 | 日本油空圧学会編,「油空圧便覧」,(1989),オーム社.[附属図書館蔵,館内開架 534,NDC:534.5],など. |
成績評価方法 | 出席が原則です.評価は,定期試験60%+クイズ(小テスト,練習問題)40%.合格点(100点満点で60点以上)に達しない場合は,補講/追試/再試を受けて下さい.それでも合格点に達しない場合は,再履修して下さい.なお,急病や事故など,止むを得ない事情が生じた場合には,できる限り早急に,電話,メール,来室,友人等への言付けなどにより,担当教員まで連絡して下さい. |
履修条件等 | 工業数学,ならびに流体力学,熱力学,制御工学などの機械工学系基礎科目は,すでに修得しているものとして進めます.これらの授業が未修得の方は,本授業開講前にあるいは本授業と平行して,履修あるいは自習して下さい. |
教官からのメッセージ | 毎回,教科書・ノート・筆記用具・電卓を持参して,遅刻をしないように授業に出席して下さい.授業中は携帯電話の電源を切り,積極的にノートやメモを取り,演習問題などに取り組んで下さい.連絡事項は,授業中に伝達,あるいは機械システム工学科事務室前の掲示板に掲示しますので,聞き/見落とさないようにして下さい.授業に対するご意見,ご希望,ご質問などがありましたら,授業中あるいはオフィスアワーズ(平成16年度後期(予定)毎週(月)15:30〜16:30,夜間主の方:(月)16:30〜17:30)にお願い致します.なお,昨年度まで開講されていた「油空圧工学」の再履修を希望する方は,本科目を履修して下さい. |
その他 | 本科目は,「システム制御工学」とスケジュール調整をして週2回授業を実施します.詳細については,第1回目の授業で連絡します(内容の一部は,機械システム工学科事務室前に掲示済み). |