学長からのメッセージ

松田 瑞史 国立大学法人 室蘭工業大学 学長

 これからの日本の社会、産業の発展には多様な人材の活躍が欠かせません。本学の第一のミッションである地域社会にそして世界に貢献できる理工系人材の育成に関しても、女性教職員、女子学生の皆さんや外国人教職員、留学生を含めた多様性のある人材が切磋琢磨して活動していくことがより重要となると考えています。
 本学の女性教員の割合は男女共同参画推進室を設置した平成22年度では全国86の国立大学で最下位の2.6%5名)でしたが、26年度には5.3%10名)まで増加し最下位を脱出しました。その後、様々な取り組みや関係機関との連携事業の成果もあって、令和611月現在では10.3%19名)まで増加しています。これは女性限定公募による増加だけではなく、「優秀な人を選んだら結果的に女性だった」という例も複数含まれています。また、本学では令和7年度入学者選抜から、総合型選抜(昼間コース)において女子を対象とする「女子枠」を創設しました。女子学生の活躍に目を向けると、学業成績はGPAでみると女子学生の方が全体の平均よりもやや高く、サークル活動、インターンシップ・海外研修等への参加も積極的です。多くの優秀な女子学生の活躍が、今後も本学のイノベーションの原動力となっていくことを期待しています。
 令和元年度から共同実施機関として参画している科学技術人材育成補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」は令和6年度で終了しますが、引き続き令和7年度以降もさらに本学全体での取組みとして、性別や国籍に関わらず教職員・学生が活動しやすい環境を整えて参ります。

令和6年11月

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