Curriculumカリキュラム

電気の基礎

  • 2年次後期必修

    電磁気学・電磁気学演習

     電磁気学は電気・電子・通信工学および材料科学など広い分野の基礎となります。電流による磁界、時間的に変動する磁界の概念を理解し、電磁気現象を数学を使って正確に説明できるようになることを目指します。

  • 2年次後期必修

    電気回路・電気回路演習

     家庭のコンセントには100Vの交流電圧が供給されています。抵抗・コイル(インダクター)・コンデンサー(キャパシター)などの部品で作られた回路を電気回路といいます。この科目では交流電圧が加えられた電気回路を解析するさまざまな手法を学びます。

電気電子分野の応用
電気エネルギー系

  • 3年次前期選択

    電磁エネルギー変換工学

     発電所では発電機をつかって電気を作り、変圧器を使って高い電圧に変換した後、電気を送電します。この科目では、発電機や変圧器のしくみ・動作について学びます。

  • 3年次前期選択

    高電圧工学

     電気を遠くに運ぶために、電気を高電圧にしてから送電します。高電圧にすると、電流が流れてほしくない場所に電流が流れないようにする絶縁技術が重要になります。この科目では、高電圧で起きる現象や、絶縁技術について学びます。

  • 3年次前期選択

    送配電工学

     発電所で発電された電気を変電所を経由して遠くまで運ぶことを送電、変電所から各家庭に電気を運ぶことを配電といいます。この科目では、電気エネルギーを運ぶための伝送技術について学びます。

  • 3年次前期選 択

    電力発生工学

     電気は発電所で発電機を回すことにより作られます。この科目では、水力・火力・原子力発電による発電方式について学びます。

  • 3年次前期選択

    パワーエレクトロニクス

     パワーエレクトロニクスとは、大電力を扱うことができる半導体デバイスを使って交流を直流にしたり直流を交流に変換する技術のことです。この科目では、パワー半導体デバイスの仕組みや動作について学びます。

  • 3年次前期選択

    電気機器学

     交流電圧を変えることができる変圧器、交流で回転する誘導機、交流発電機などは電気機器とよばれます。この科目では、誘導機や発電機の原理や動作について学びます。

  • 3年次後期選択

    原子力工学

     原子力発電所で使われている技術について学びます。

  • 3年次後期選択

    電気通信関係法規

     電気通信に関する法令(国際電気通信連合条約・電波法・電気通信事業法・有線電気通信法)について学びます。

  • 3年次後期選択

    電気関係法規・電気施設管理

     電気関係法規(電気保安・電気事業・電気工事・電気用品関係の法令)と電気施設の管理に関して学びます。

電気電子分野の応用
計測通信系

  • 2年次後期必修

    計測システム工学

     電気は直接見ることができませんが、測定器を使うことで間接的に測定することができます。この科目では、測定器の基本的な動作原理と測定法について学びます。

  • 2年次後期必修

    デジタル回路

     コンピュータはたくさんの電子回路から構成されています。特にコンピュータで使われる電子回路をデジタル回路といいます、この科目では、デジタル回路を使って計算をする仕組みについて学びます。

  • 3年次前期選択

    通信工学

     遠くの場所に音声や画像などの情報を送るためには、それらの情報を電気信号に変換してから送ります。この科目では、情報を電気の力を使って通信する原理と方法について学びます。

  • 3年次前期選 択

    制御工学

     機械や装置などのシステムを思い通りに動かすことを制御といいます。この科目ではシステムを数学を使って表す方法やシステムを自在に制御する方法について学びます。

  • 3年次前期選択

    情報符号理論

     たくさんの情報を短時間で通信しようとすると、情報を効率よくデジタル信号に変換する技術が必要になります。この科目では、情報をデジタル信号に変換したり元の情報にもどす符号理論について学びます。

  • 3年次前期選択

    信号処理

     連続的に変化する信号のことをアナログ信号といいます。それに対しデジタル信号とは離散的(飛び飛び)な値をとる信号のことです。この科目では、音声信号などのアナログ信号をコンピュータに取り込むためにデジタル信号に変換する方法について学びます。

  • 3年次後期選択

    伝送回路工学

     情報を電気信号に変換して遠くに送るためには、電気信号を伝送するための技術が重要です。この科目では、電気信号を有線で伝送するための技術について学びます。

  • 3年次後期選択

    無線伝送工学

     情報を電気信号に変換して遠くに送るためには、電気信号を伝送するための技術が重要です。この科目では、電気信号を無線で伝送するためのアンテナ技術について学びます。

  • 3年次後期選択

    通信網工学

     無線や有線で情報をやり取りするための通信設備のことを通信網といいます。この科目では、通信設備で使われている基礎技術について学びます。

  • 3年次後期選択夜間主コースのみ履修可

    ロボット工学

     ロボット工学は電気電子工学と機械工学の総合的な技術分野です。この科目では、ロボットを構成する要素、ロボットに必要な技術について学びます。

電気電子分野の応用
電子物性デバイス系

  • 2年次後期必修

    電子物性

     半導体部品は電子デバイスとも呼ばれ、その動作を理解するためには固体内での電子の振る舞いを知る必要があります。この科目では、半導体の基礎的な性質や電子デバイスの動作について学びます。

  • 2年次後期必修

    電子回路Ⅰ

     身の回りの家電製品は、半導体部品を利用した電子回路で構成されています。この科目ではトランジスタという半導体素子の動作や電子回路の解析手法を学びます。

  • 3年次前期必修

    半導体工学

     電子物性で学んだ内容を元に、電子デバイスとしてダイオード・トランジスタなどを取り上げ、それらの動作原理や応用技術について学びます。

  • 3年次前期必修

    電子回路Ⅱ

     電子回路をたくさん組み合わせた回路を集積回路(IC)といいます。この科目では、ICとしてオペアンプやデジタル回路を取り上げ、その動作原理や応用を学びます。

  • 3年次後期選択

    電気電子材料

     電子デバイスを作るための材料を電気電子材料といいます。この科目では、電気電子材料として使われる材料の特性と、さまざまな電子デバイスの原理を基礎から学びます。

電気電子分野の応用
エンジニアリングデザイン・実験系

  • 2年次後期必修

    工学演習Ⅰ

     電子機器などに組み込まれているマイクロコントローラはマイコンとも呼ばれます。この科目では、マイコンを使った電子回路をグループで製作します。

  • 3年次前期必修

    工学演習Ⅱ

     工学演習Ⅰで学んだマイコンの知識を利用して、マイコンとセンサーを利用した高度な作品をグループで製作します。

  • 3年次前期必修

    電気電子工学実験A

     電磁気学、電気電子回路などで学んだ基本的な法則、動作原理、特性などを実際に実験を通じて体験します。また、基本的な測定機器の操作方法を習得します。4~5人のグループに分かれ実験を行います。実験結果を表・グラフにまとめレポートとして提出します。

  • 3年次後期必修

    電気電子工学実験B

     電気電子工学実験Bでは電気計測・制御・通信・電力・高電圧・電気機器・光エレクトロニクスに関する応用実験をグループで行います。実験結果を表・グラフにまとめレポートとして提出します。

  • 4年次前期選択

    電気機器設計製図

     電気機器の基礎原理について学び、直流機・変圧器などの設計を学びます。

  • 4年年次前期・後期必修

    卒業研究

     研究室に配属され卒業研究を行います。これまで学んできた知識を応用して、新しい課題に取り組み、研究活動を行います。4年生の終わりには研究発表会が行われ、研究成果を卒業論文としてをまとめます。